朝起きたとき全てが夢であれば、





       と願っていたのかもしれない






       でも全ては現実だった






       もう普通では在られない日々、






       もう手に入らない願い、






       何も変わらないものなんて無い・・・物も、人も
       















命の限りに輝いて 
第四話「変化と入部」















朝、目覚ましが鳴る前に公は目を覚ましベッドから起きると
意識しないままに左手を上げていき左頬に当てようとする。
微かに残る痛みが昨日の全てが夢ではないことを告げていた。
また昨日ほどの悲壮感も諦めも感じることは無いということも
教えてくれた。この身に刻んだ誓い、それが公を強く立たせる。







 「おはよう」

 「?・・・おはよう、公」

階段を下りてくるときの音、今目の前にある公の顔、
志穂は昨日とはそれらが違うことに気付くことが出来た
自分が、やっぱりこの子の親なんだなぁ、と再認識する。
昨日公に何があったのかを問いただすことはしなかった。
何があったかより『前に進む』その決意を決めたことが
公にとっても自分にとっても大事なんだと思ったからだ。























 「ねえ公、どこか行きたいとことかある?」


台所から少し大きめの声で浴びせられた問いに
意味が分からないという表情でテーブルに座る
公に志穂は朝食をお盆で運びつつ説明し始める。


 「別に無理して学校に行く必要はないわよ。
  なにかしたいことや行きたいとこがあるなら、
  それをしましょうよ。母さん達も付き合うから」


そこで志穂は一度言葉を切るとまるで独白のように続ける。


 「昨日お父さんと話したの。公がね、やりたいことをやらせてあげよう、
  行きたいとこに行かせてあげよう、見たいものを見せてあげようって。
  高校に絶対行かなきゃいけない理由なんて別に無いもの」


台所とリビングを往復しながらまるで赤子に接するように、
悩んでいる人を悟すようにゆっくりと公に志穂は語りかける。

 
 「お父さんね、今日もいつもどおり会社行ったけど
  公がどっか行きたいなら会社辞めても良いって言ったのよ。
  フフ、あの人がそう・・・言ったのよ」
  

運び終わった志穂は何も言おうとしない公の対面に座ると
昨日の話し合いを思い浮かべほんの少し微笑みを浮かべた。
  
  
 「あの人がね・・・言ったのよ、辞めるって」


今公が座っている場所と同じ所に昨日座っていた人物が言っていた言葉を呟く志穂。
何度も何度も繰り返し頬杖を突きながら呟くうちどこか視線が定まらなくなっていく。


 「・・・辞めるって言ったの、あの人・・・
  ・・辞め・・・るって・・・あの人が・・・
  ウ・・ウゥ、辞めるってウウ・・・ウゥッ
  ウウウウウゥゥゥゥーーーーーー・・・」


   その言葉の意味は父親としての『優しさ』、父親としての『覚悟』         
それを口に出せば出すほど自らの想いと混じり噴流となり胸を締め付ける。




    
代わってやりたい   代わることなど出来ない
    
  
  何かしてやりたい
   何も出来ることなどない

 
   泣いていて
はいけない   涙が止まらない






この時に結局は自分のためなのかもしれない志穂はそう思った。


母親なのに何も出来ない自分を何かしたと納得しようとするために
父親が公を失うことを覚悟し全てを捨てる決意を表すはずの言葉を
自らも口に出すことでその想いを自らも同じだと・・そう思い込む、
それに気付いてしまった時に自分の愚かさ、エゴさが見えたような
気がして怒りとも悲しみとも言えない想いが湧き上がるのを感じた。
もしかしたら自分は純粋に公のことを思い言ったのかもしれないが、
ほんの微かでもそんな風に思ってしまう自分が在るのが許せなかった、
そして恥ずかしかった、公にも、父親にも。だから涙が止まらないのだ。














どれくらいの時間が経ったのだろう?
僅かに揺れる空気の流れに運ばれた
朝食の匂いが志穂を現実へと引き戻す。
志穂には一時間にも二時間にも感じた
空虚な時間の後に公は口を開いた。



  「僕は精一杯生きると誓ったんだ・・・最後の瞬間まで。
   だから学校にも行くし、今度は部活にも入ろうと思うんだ」
   

そこで公は言葉を切り僅かに息を吐くと今度はしっかりと吸う。
そして途切れた言葉を繋ぐようにまたゆっくりと話し続ける。


  「でもそれは義務だからじゃない、やることが無いからじゃない、
   自分の為にしたいんだ。僕が自分でやりたいと思ったから、
   したいと感じたから、自分の為にやりたいんだ」


それは飾った物言いというわけでもなく、声を張り叫んで言われたわけでもない
淡々と続けられた言葉。だが何でもない言葉の一つ一つに強い意志が感じられた、
真っ直ぐに志穂を見据える公の確固たる覚悟に裏打ちされた強い想いが、意思が。
公が言葉を終えた頃には呆けた様に公を見る志穂の顔には涙の跡があるだけだった。





















  「おおッス、公。おはよう!!」


校門をくぐると背後からラリアット気味に腕を首に絡ませ
朝っぱらからかなりハイテンションな声で声をかけてくる


  「ッ、ゴホ、ゲホ!
   ったく、相変わらず朝から元気だな、好雄は」

  「当たり前だろ?俺から元気を奪ったら何が残るんだっつ-の。
   そういうお前は昨日どうしたんだよ、学校休んで。
   なんか連絡来てないらしくて矢野先に聞かれたぞ。
   『早乙女、お前主人と仲良いよな?何か知らないか?』
   って」

  「ハハッ、似てる似てる!!
   熱が少し出たんだけど多分親がし忘れてたんだよ」


眉を吊り上げ声色を使い矢野を真似る好雄に
公は笑いながら昨日のことを手短に説明する。


  「良いなー、お前の親って優しくて。
   家の親なんて38度以下だと休ませてなんてくれねーぞ。
   体っていや再検査のやつどうなったんだよ?
   結果ってもう出たのかよ?」

  「ああ、別に異常なんて無かったよ」

  「だろー!?おれの言ったとおりだろーが!?」







今ここで真実を話すと彼はどんな反応をするんだろう?
僕を哀れむのだろうか?悲しむのだろうか?
それとも・・・迷惑がるのだろうか?





好雄との会話はまだ続いているのだが頭の中では
会話の内容とは違うこんなことを考えようとする。
公にはその会話にはそつなく受け答えしているのに、
そんな自分の2,3m後ろで会話している自分達を
見ていて別のことを言った場合をシュミレーション
している自分がどこかいるような気分を感じていた。
だが、不意にそのシュミレーションが今朝の会話に
まで及んだ時二人の公が重なり聞くことを思い出した。


  「ねぇ、部活ってどんなのがあったっけ?」

  「え?なんだ急に。
   大体お前、部活には入んないって言ってたじゃないか」

  「まぁ、気が変わったんだ」

  「ふ・・・ん、部活っつってもなー、
   どんなんがいいんだ?」

  「そうだな、うーーーん、運動系が良いな」

  「運動系、運動系ね。
   野球、テニス、陸上、水泳、サッカー、バスケ、etc、etc」

  「んーーー、なんかピンとこないんだよな。
   他には無いの?」

  「後は剣道部しかないけどここは・・・」

  「剣道?剣道・・・うんうん、剣道。
   よし、決めた!剣道にしよう!!」

  「いや待て、あのな・・・」

  「ようし、頑張るぞーーー!!」

  「うぉーーい?人の話を聞けよ」

なにか熱血して走り去ってしまい遠ざかる友人の背中に
好雄は伝えられずじまいの言葉を一人呟くしかなかった。


  「でもあそこ、弱小もいいとこなんだけどなぁ」












強くなりたい、身も心も誰よりも何よりも強く。
最後の瞬間が訪れてもたじろわないでいられる、
そんな勇者のような強さがどうしても必要だ。
















見上げれば空はどこまでも蒼く高く広がっていて
二本の飛行機雲が夫婦の蜻蛉が並んで飛んでいる
みたいに一定の間隔で直線をその空に引いていく。
その雲の鮮やかさが妙に目に沁みるが四月の今に
秋の頃を連想させる情景が不思議と印象的だった。
今公が立つのは校舎から渡り廊下を通って着く
剣道部の武道棟前。授業の後にすぐに来たのだ。


  「すいませーん!」


武道棟の中に入り下駄箱らしき場所から声を掛けてみる。
しかし返事が返ってくるどころかシンと静まり返った
雰囲気からは人の気配もあまり感じられることはない。


  「すいませーん!!」


尚も返事はない。何かこの場が空っ風が吹きすさぶ
誰も居ない野原で唯一人彷徨い人を求め叫び続ける、
そんな映画の一シーンの中に迷い込んだ気がしたが
それはすぐに誰かが近づいてくる気配に消えていった。


  「はいはい。えーーと、入部希望者?」

  「あ、はいそうです。
   一年A組の主人公って・・・」

  「センパーイ!!来ました、来ましたよ!
   五人目来ましたよーー!!」


奥の方から肩口ぐらいまで伸びた髪を規則正しく揺らしながら来た男は
調べるように公を見ると一年と判断したらしく入部の意思を聞いてくる。
が、公が答えを言い終える前に聞きたいことには満足したらしくその男は
自分が来た方に大声で誰かを呼ぶ。すると三人の男が奥の方から出てきた。


  「おいおい、今度こそほんとなんだろうなぁ?
   また勘違いでしたじゃいいかげんすまさねーぞ」

  「ほんとほんと、瀧川君はもうちょっと注意してくれないと」

  「だいじょぶですって。今度はちゃんと確認しましたから。
   えっ・・・と、なんて名前だっけ?」

  「主人公ですけど・・・」

  「そうそう主人、主人くんです」

  「瀧川お前な・・・ハァ。
   まぁいい、こんなとこで話をするのもなんだから中入って話すか」  


武道棟の外観は日本武道館を二、三回り小さくした感じに写る。
四枚扉の入り口を抜けるとまず目にするのは左右に置かれている
木の下駄箱で、表面の漆の光沢が古風な感じで荘厳さを発していた。
そして中に入ると何故これほど人気が無かったのか理解できた。
総板張りの道場は三十人ぐらいが楽に練習できそうなほど広く、
好雄の言っていた部で他に武道棟を使う部は無かったのでその中に
たった五人が歩いている姿は物悲しくさえある静観さを出していた。
道場の中ほどまで来ると公を除いた四人が公の前に一列に並び、
先ほどのリーダー格の男がそれぞれを説明しようと口を開く。


  「さてと、主人君。まずは俺からいくかな。
   俺は煌高校剣道部主将、三年の日野上猛だ、よろしくな」

  「よろしくお願いします」

  「この背が高いのが副主将の三年、星野誠一だ。
   セイヤって呼んでやってくれ」

  「よろしく」

  「あ、よろしくお願いします」

  「で、この眼鏡が二年の水上志樹」

  「眼鏡はひどいですよ、日野上さん。
   水上志樹です、主人君よろしくね」

  「こちらこそよろしくお願いします」

  「最後にこいつが君と同じ一年の瀧川慧だ」

  「オォ、主人君!!これからよろしくな」

  「え、君同学年なの?え?」

  「そして君を加えて我ら剣道部は晴れて五人となり
   大会にも出場が可能となったわけだ」

  「良かったですねぇ、今年は。
   二人も入ってくれましたから大収穫ですよ」

  「任して下さいよ!俺が入ったからには響野にも負けませんよ」


何となくカリスマ性を感じる主将、寡黙で長身の副主将、
ひとの良さそうな礼儀正しい先輩、調子のいい同級生、
時々分からない単語は出たが何とかやっていけそうだ。
そう公が思ったとき滝川とふざけ合っていた日野上が
最後にした質問への公の答えは皆の記憶に残っていく。


  「そうだ、主人君。君中学での経験は?」

  「いや中学時代は帰宅部だったんですけど」

  「ふーん、じゃあ君は何で剣道しようと思ったんだい?」


それは何気ない質問だった。少なくとも普通の新入部員ならば。
公は横を向くと回りに聞こえないぐらいに息を僅かで静かに吸い、
また同じように聞こえないぐらい僅かで静かに息を吐いて言った。


  「強くなりたいんです・・・強く
   誰よりも、何よりも強くなりたいんです」














後で日野上が生徒会長だということに全然気付かなかった事で瀧川にからかわれる事になった。
最近の日々のインパクトが強すぎて入学式でのことなどすっかり忘れてしまう結果になっていた。
その日瀧川と一緒に帰ることになったのだが考えてみると好雄ら以外と一緒に帰ることなど初めてだ。
その帰り道で分かったことは二つある。一つはここらでは剣道はスポーツの強い響野が一番であり、
そのせいでここ十年ほどきら高の剣道部は廃部寸前の状態が続いているということ。もう一つは、
瀧川という人物がその弱小な部で強豪と呼ばれている所にに本気で勝とうとしていることだった。




























  「どした、オイ、オラ!!
   そんなへっぴり腰で受けてんじゃねえぞ、主人!!」

  「は、はい」

  「うへーー、怖いッスね、セイヤさん。
   日野上さんとマンツーマンなんて俺なら嫌ッスよ」

  「いいからお前の番だ」

  「あ、へいへい。じゃあ俺らもやりますか、水上さん」

  「馬鹿野郎!!安易に籠手ばっか狙ってんじゃねえ!
   下手くそが安易さばかり求めたって上達なんかしねえんだ」

  「はい!!」


ここ剣道部の道場ではたった五人の放つ熱気で道場が一杯に満ちた。
隣の主将の怒号を聞きつつ瀧川は面を付けて自らも戦闘モードに変え、
竹刀の感触を確かめるように何度か握ると水上との互角稽古に臨む。
公は入部後簡単な基本を教わったらすぐに実戦さながらの互角稽古を
部員全員とやらされ今の自分との差を嫌というほど知ることになった。
ほとんどサンドバッグ状態といっても過言では無いほど手が出せず、
たまに反撃をしてもかすりもしなく攻撃という形も成さずに終わった。
公と他の人の実力が非常に違うため同じ事をしても練習にならないので
特別メニューとして公がある程度のレベルに上達するまで日野上との
特訓を行うことになり残り三人はローテーションで稽古を行っていた。   
公の特訓は熾烈を極め荒ぶる息は面越しにも聞こえてくるほどだった。


部活ではほとんどの人が変わり者というか特殊な人ばかりな事に気付いた。
一番特殊な日野上という人物は真に指導力とカリスマ性に優れていて、
本当に何でもやれそうなぐらい才気に満ちていた。彼の一番特別なのは
それが嫌味に感じないという点だ。手に届かない別次元のもの、という
のではなく、同次元の最高位、という印象を与える彼の裏表の無い性格や、
人当たりの良さと努力ぶりがそれに起因しているんじゃないかと思える。
星野という人物はかなり変わっていた。まるで言葉という人の種の持つ
最大のアイデンティティーをどこか進化の過程で忘れてきたんじゃないかと
思えるほど喋らない。ほぼ自ら話す事はせず返事でも単語レベルの短さなのだ。
しかし日野上だけは彼が何を考えているか分かるらしく仲の良い間柄にみえる。
水上という人間は人間的にはこの部の仲で一番普通な感じな人物だったが、
その人が良すぎるとも言える性格が災いして自分から攻め込むということが
出来ないという剣道部員としては致命的ともいえるような変わりぶりだった。
瀧川は付き合ってみると見た目とは違うことがすぐ分かる。本当に剣道を愛し
努力を惜しまず精進しているがそれを人に悟られるのを極端に嫌いお調子者を
演じており、いろんな場所でそう演じているらしくその顔は悪くないのに
女の子からの人気は低いらしいと好雄が言っていたが損な性格だとも言える。







  「寝てんじゃねぇ、主人!!
   強くなりたいんだろーが、
   ならさっさと立て!!」


日野上の強烈な一撃に思わず倒れこんだしまった公は
竹刀を支えに何とか立とうとするが、自分の意思とは
別に体が言うことを聞かず酷使され続け限界が訪れた
体は抵抗をするかの如く立ち上がることを拒んでいた。


  「よし、三分休憩だ。三分で息整えろ」


日野上の言葉に公は声さえ出せず微かに頷くと這うように
星野の隣に行き、面金を外すと湯気でも出そうなほど高まった
体内の熱を空気に逃がし激しく荒れ狂う息を抑えようとする。


  「苦しいか?」


ぽつりと聞こえた声に公がその声の方を向くと
星野が面に紐を通し結ぼうとしているのが見えた。


  「苦しいか?」


もう一度繰り返されてようやく星野が言っているのだと分かった。
考えてみれば近くにいるのは星野ただ一人なので当たり前なのだが。


  「ハァハァ、大丈夫です」

  「・・・俺たちは」


紐が擦れる時の心地よい音を響かせ
面を着け終わると休憩をする水上と
入れ替わりで瀧川と稽古を行うため
立ち上がりながら星野は言葉を続ける。


  「俺たちは泣きながら、頭をひしゃげて生まれてきた。
   その苦しみを思い出せば今感じてる苦しみなどささやかなもんだ」


その言葉は面金越しのくぐもった声から出たのに
妙にしっかりと公を掴んで離そうとはしなかった。













この世界はとても新鮮に感じられた。同じ世界だとは思えないほどに。
あれほど辛く退屈だった授業も今では五十分では足りなく思えるぐらい
様々な知識が世界は謎と好奇に満ちていることを公に教えてくれた。
世界は見方一つで幾らでも姿を変えてゆく。どこまでも無関心だったり、
余計なほどお節介に絡んできたり、時には優しく慰めてくれたり。
それがこの頃に知りえた事実の中でも公が一番気に入ったことだ。
とりあえず今世界は公に湯水の如く限りない好奇心を与えてくれている。
放課後、部活があれば授業が終わった後の僅かの間も図書館に行きやり、
無ければそれこそ日が落ちるほど居座り、家に帰れば疲れてそのまま
寝入るまでやり続けることもしばしばで布団で寝ることなど稀だった。

そんな日々が一週間、二週間と続いたある日の部活終わりに
伝えられた用件で思いもかけず公のデビュー戦は決まった。


  「GW前の土曜日は空けとけよ、お待ちかねの対抗戦だ」


何か含んでいそうなニヤケ方をしながら言う日野上の思惑とはよそに
公は何のことだか分からないので仕方なく瀧川にこっそりと聞くのだが。


  「お前!!・・・ほんとにここらに住んでるのか?
   対抗戦も知らないなんて変わってる奴だな。
   あのなうちのオーナーが伊集院家だってのは知ってるよな?」


デリカシーの欠片も感じられない大声での対応にいささか
苛立ちも覚えかけたが公はとりあえず抑え素直に頷く。


  「で、隣町にも伊集院家がオーナーやってる学校があって、知らないか?
   この前話した響野高校だよ。あそこと毎年運動部は対抗戦やってんだよ」


対抗戦、その日から公とある人物の因縁は始まってゆく。









                                        <to be continued>







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