「ブリッツオフ!」の前に・・・  
     
 
『 Final Fantasy X 』 と 『 ビサイド・オーラカ 』 を知らない人のための

FF-X Mini Encyclopedia

最終更新日: 2003年3月2日

(このコーナーは、物語の進行に合わせて随時改訂されます)

 
     
  ※注意……本作品および当コーナーに登場する商標名、画像等は、製造元からの正式許可を得ることなく、営利目的以外に限定して使用・公開しているものです。万一製造元よりクレームが入った場合、その責任は著者である“Captain Toppo”にあり、西原靖宣さん及び 『 Station ☆ 自由風 』 には一切の責任はありません。なお説明文中には、SSの進行上都合の良いように、あえてゲーム内容を曲解または拡大解釈した部分があることをご承知おき下さい。  
     
     
  『 Final Fantasy X 』  
     
   言わずと知れた、スクエアソフト(現スクエア・エニックス)の大ヒットRPGシリーズ第10作。すでに第11作である 『 Final Fantasy XI 』 も発売されているが、ネットゲームのためか「10」ほど普及するには至っておらず、本作が事実上の「FF最新作」といえる。また、シリーズ初の試みとして、FF10の第2弾 『 Final Fantasy X-2 』 の発売が決定、同ゲームの人気ぶりを象徴するエピソードとして話題となっている。  
     
  スピラ Spira  
     
   同ゲームで「世界」を表す言葉。語源はラテン語で「螺旋」を表す「spira」で、これは同ゲームの世界観の根幹をなす「死の螺旋」を象徴するキーワードとなっている。  
     
     
  エボン 【 Yevon  
     
   スピラを治め、人々を導く宗教(のようなもの)。総本山ベベルで全てを統括する総老師を頂点に、各地域を治める老師とそれぞれの地域の寺院を司る僧官、それらを守る僧兵、そしてエボンの神秘そのものといえる召喚獣を操る召喚師などの役職がある。
 召喚師は、旅を続けながら各地域の有名寺院に安置されている
祈り子(召喚獣を生み出す基礎となる“夢”を提供する者で、魂そのものの存在)と心を通わせ、一人前の召喚師となるべく修行を積む。そして最終的に「究極召喚」を完成させ、『シン』との戦いに挑む。
 
     
     
  シン 【 Sin  
     
   スピラを徘徊し、栄え始めた街を襲う怪物で、人々の恐怖の対象。ベベルの教えでは、『シン』は人間の背負う原罪を具現化した存在で、人々が過去の過ちを悔い改め、罪を償うことで消滅するとされている。
 『シン』は「究極召喚」を得た召喚師が、自らの命と引き換えに倒すことができるものの、数年から数十年間隔で復活してきた。この『シン』の存在しない束の間の平和を
「ナギ節」という。
 この復活は実は、1000年の昔に生きた大召喚師
エボン=ジュが、ひたすら召喚を続ける“魂”として生き残っており、それが『シン』を倒した究極召喚獣を材料として、新たな『シン』を造り出すために起こってきた。この意味で、ナギ節とは新たに造り出された『シン』が成長するまでの期間と考えられる。
 この事実は
「死の螺旋」として老師たちのみが知っており、エボンの民には伏せられていた。しかし、これを知った召喚師ユウナガード(召喚師を警護する者)たちと共にエボン=ジュと直接対決して倒したことにより、『シン』は復活することなく消滅、「死の螺旋」も断ち切られた。
 
     
     
  ブリッツボール 【 Blitz Ball  
     
   いつもミニゲームが充実しているFFシリーズの中で、とっぽイチオシなのがこのブリッツボール。呼吸可能と思われる特殊な水(?)を満たした巨大な球形競技場「スフィアプール」を舞台に、各チーム6人(フィールドプレーヤー5人+ゴールキーバー1人)で争う“三次元サッカー”とでもいうべき格闘球技。
 スピラでは、現在メジャー6チームが
「スピラリーグ」を結成し、全10節からなるシーズンを戦っている。また、毎年シーズン開幕直前に開催される「エボンカップ・トーナメント」では、6チームが一堂に会し勝ち抜き方式で優勝を争う。この大会は、シーズンの行方を占うオープン戦として高い注目を集めている。
 
     
     
  ワッカ 【 Wakka  
     
   ビサイド・オーラカの主将にして、ヘッドコーチとチームマネジャーも兼務する熱血漢。妹のように可愛がってきた召喚師ユウナのガードとして『シン』に挑み、スピラに「永遠のナギ節」をもたらすことに貢献した。以前はエボンの教えに盲目的に従うことで、厳しい現実から目をそらし続けていた軟弱者だったが、ガードを務め上げる過程で人間的にも成長し、名実ともにビサイドを引っ張る人物となった。ビサイド島の若者たちからは、実の兄のように慕われている。『シン』に殺された弟チャップの恋人であったルールーと、ナギ節到来後に結婚。本作の主人公。  
     
     
  ルールー 【 Lulu  
     
   召喚師ユウナのガード衆のひとりで、魔法を使わせれば右に出る者がいないエキスパート。ナギ節到来後、ワッカと結婚した。ユウナを妹のように想っているのは、ワッカと同じだ。冷静沈着な性格で、滅多なことでは感情を表に出さず、物事の指摘はストレートで遠慮がない。
 かつては
ワッカの弟・チャップの恋人だった。弟の死という現実を素直に受け入れられないワッカに苛立ちを感じつつも、自身も心の中では揺れ続けていた。また、かつて仕えた召喚師を死なせてしまったことが心の傷として残っていたが、ユウナとの旅でそれも克服したようだ。
 
     
     
  ティーダ 【 Tidus  
     
   “夢の街”ザナルカンドからやってきたという謎の少年(ゲーム本編の主人公)。その正体は、1000年前にエボンとの戦争によって滅びた都市国家、ザナルカンドの住人たちの故郷への想い(=夢)を利用してエボン=ジュが丸ごと“召喚”した「夢そのもの」の存在、つまり、一種の召喚獣だった(!?)。
 彼は、夢のザナルカンドに現れた『シン』によってスピラに運ばれ、紆余曲折の末ビサイド島に流れつき、ワッカやユウナと出逢った。そしてのちにユウナのガードとなり、『シン』の討伐とスピラの
「死の螺旋」を断ち切ることに貢献。その元凶であった古(いにしえ)の大召喚師エボン=ジュを倒し、夢のザナルカンドをも消し去ったことにより、一度はこの世から消滅してしまった。しかし、何らかの力の作用により1年ほど前にスピラに復活、ビサイドへと帰ってきた。チームではフォワードを務める。
 
     
     
  ユウナ 【 Yuna 】  
     
   『シン』を倒し、スピラに「永遠のナギ節」をもたらした大召喚師にして、ティーダの恋人(?)。10年前にやはり『シン』を倒した大召喚師・ブラスカの娘でもある。父の死後、ビサイド島に連れて来られ、そこで育った。明るく前向きな性格だが、それでいてどこか憂いがある。ルールーとワッカにとっては、妹のような存在。『シン』討伐の旅の途中、シーモア・グアド老師の野望に巻き込まれ、強制的に結婚させられてしまったので、形式上はバツイチ(!?)。一時期混乱を極めたエボン寺院の再建と、スピラの人々の生活に希望を与えるために奔走している。  
     
     
  リュック 【 Rikku 】  
     
   ユウナのガード衆の1人にして、アルベド族のリーダー・シドの娘。アルベド族の例にもれず、機械にめっぽう強く、徒手格闘ではさらに強い。みずから「ニギヤカ担当」を名乗るだけあって、常に明るく前向きな性格。ただし能天気なわけではなく、明るさの裏には繊細で思慮深い一面が顔をのぞかせる。熱血ひと筋で突っ走りがちな父親・シドに対し、正面からぶつかって行ける唯一の人物でもある。  
     
     
  シド 【 Cid 】  
     
   アルベド族のリーダーとして、長年一族を率いてきた熱血漢。ユウナの伯父であり、ユウナのガードを務めたリュックの父親でもある。エボン寺院に従わない反逆分子として、スピラの人々から『悪の権化』のように言われ続けてきたが、『シン』との戦闘やナギ節到来後の献身的な復興事業で見直され、現在では逆に英雄のように慕われている。
 最後の大召喚師にして、妹の「忘れ形見」でもあるユウナをサポートするため、1000年前に滅んだ海底遺跡から引き揚げた
飛空挺で、スピラ中を日夜飛び回っている。ブリッツチーム、アルベド・サイクスのオーナー。
 
     
     
  ビサイド・オーラカ 【 Besaid Aurochs  
     
   スピラでも1、2を争う僻地(へきち)の孤島・ビサイド島(ビサイド村)をホームとするブリッツ球団。ヘッドコーチ兼チームマネジャーは、選手として主将も兼任するワッカ
 オーラカは、エボンカップ・トーナメントにおいて過去20年以上に渡り1回戦敗退という、不名誉な
「最弱伝説」を築いたが、ひょんなことからチームに加入したティーダの活躍で、初めてトーナメント1勝を成し遂げた(本作では、ストーリーの都合でそのまま優勝したことになっている。もちろんゲーム本編でも、プレイ次第で優勝できる)。その名の通り、この物語のメインステージとなるチーム。
 
     
  【 ビサイド・オーラカ 】

左から
■ ダット::    フォワード (ルカ・ゴワーズへ移籍)
■ レッティ:   フォワード
■ ジャッシュ: ディフェンダー
■ ボッツ:    ディフェンダー
■ キッパ:    ゴールキーパー

 
     
  キーリカ・ビースト 【 Kilika Beasts  
     
   ビサイド島よりわずかにジョゼ大陸寄り(北)に位置する大型の島・キーリカ島。その島内最大の港町であるポルト・キーリカをホームとするブリッツ球団がキーリカ・ビーストだ。
 ビーストは、遠い昔に『シン』を倒した
大召喚師オハランドが、その若き時代にプレーしていた由緒正しき球団。このため、自チームの選手たちはもちろん、他のメジャーチームからも誇りと敬意をもって見られている名門チームである。近年こそパッとしない状態が続いているが、名門復活を望む声は根強い。チームリーダーはヴーロヤ
 
     
     
  アルベド・サイクス 【 Al Bhed Psyches  
     
   かつてエボンの教えに反し、機械文明を肯定して生きてきた流浪の民・アルベド族が所有するブリッツ球団。チームのオーナーはシド、そしてチームリーダーはベリック
 アルベド族は、その反エボン的な姿勢のためスピラ中の嫌われ者だったが、『シン』討伐では他のどの民族よりも積極的に協力し、しかも
召喚師を犬死させないための方法を模索し続けてきたことが明らかとなるに及んで、今では各地で歓迎される存在となった。
 サイクスは、これまでの大会ではあまり大きな活躍はしていない。オーラカのような「最弱伝説」こそないものの、誰も彼らを「強豪」とは認識してこなかった。このため新シーズンでは汚名挽回が期待されている。
 
     
  【 アルベド・サイクス 】

左から
■ ブラッパ::  フォワード
■ ニーダ:    フォワード
■ ベリック:   ミッドフィルダー (★主将)
■ ラッカム:   ディフェンダー
■ ユーダ:   ディフェンダー
■ ルムニク:  ゴールキーパー

 
     
  ルカ・ゴワーズ 【 Luca Goers  
     
   ベベルに次ぐスピラ第2の大都市・ルカを本拠地とするブリッツ球団。過去20年間でトーナメント、リーグ共に優勝回数が最も多く、自他ともに認める「球界の盟主」だ。ただし、「ナギ節」前のトーナメントではオーラカに苦杯をなめさせられており、リベンジに燃えている。
 ゴワーズは「スター選手しか入れない」ことが自慢であり、在籍できるだけで「一流」であるといわれている。チームリーダーは
ビクスン
 
     
  【 ルカ・ゴワーズ 】

左から
■ ビクスン::   フォワード (★ 主将)
■ アンバス:   フォワード
■ グラーブ:   ミッドフィルダー
■ ドーラム:   ディフェンダー
■ バルゲルダ: ディフェンダー
■ ラウディア:  ゴールキーパー

 
     
  ロンゾ・ファング 【 Ronso Fangs  
     
   ウィルダリア大陸最北端の極地・ザナルカンド遺跡にほど近い、雪深く、険しく、人を寄せ付けない霊峰ガガゼト山。その霊峰に暮らす誇り高き民族・ロンゾ族が所有する、唯一のブリッツ球団がロンゾ・ファングだ。チームリーダーはガズナ=ロンゾ
 身の丈3メートルに迫ろうかという筋骨隆々の体躯、猫科の猛獣を思わせる顔、額に伸びるツノなど、ロンゾ族には
「強くて野蛮」なイメージがつきまとう。事実、彼らは屈強な戦闘民族であり、ブリッツボールの試合においても、スピードこそ劣るものの、その圧倒的な体力で半端なテクニシャンは弾き飛ばしてしまう。平和が訪れ、ロンゾの強さが競技に集中される今年こそ、ロンゾ・ファングの「元年」といえるだろう。
 
     
     
  グアド・グローリー 【 Guado Glories  
     
   ジョゼ大陸西南の街・グアドサラムをホームとするブリッツ球団で、スピラ唯一のグアド族所有のチーム。グアド族は大きな尖った耳と彫りの深い顔、ほっそりとした長身と長い手足が特徴的な民族で、総合的な体力こそやや劣るものの、スピードと正確なボールコントロールには定評がある。チームリーダーはナバラ=グアド
 3年前、グアド族は、
シーモア=グアド老師の陰謀と暴走のため、肩身の狭い想いを味わった。このため新たに始まるシーズンには、闘志も新たに臨んでくるものと思われる。
 
     
     

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